「お江の里」を訪ねて
桜が終わりそうな4月18日、雄琴温泉の旅館“花街道”に滋賀県立短期大学農業部の卒業生18人が集まった。東日本で大震災があったが、仲間が全員西日本とあって予定通り九州新幹線の開通を待って、NHK大河ドラマの「お江の里」を訪ねようとこの日の開催となった。
幸い、宿の周りの桜は何とか待っていてくれ、皆を歓迎してくれた感じだった。早速風呂に入り、汗を流して待望の宴会が始まった。この仲間は、3年 制の県立農業短期大学が2年制の県立短大農業部に改革されて2回目の卒業生である。当時、近畿はもとより北陸、中国、九州からも学生が来ていたが、今回は 鹿児島、熊本、福岡と九州勢が多く参加してくれ、52年ぶりの再会という仲間もいた。卒業後それぞれ故郷や地域で過ごした自らの人生や仕事について大いに 語り合い、久しぶりに酒を酌み交わした。得意の歌も出て、アッという間に時間が過ぎ、話と酒とは深夜に及んだ。70年余の人生で僅か2年間の出会いでは あったが、やはり「青春時代の思い出」は熱く、学びの友との話は尽きない、不思議なものである。
翌日は大津駅から電車で長浜駅に行き、巡回バスで「江・浅井三姉妹博覧会」を訪ねることとし、先ず「小谷・江ふるさと館」を見学、軽い昼食を取る。丁度この時、雷とともに激しい夕立となり、今回はこれまでと長浜駅で再会を誓って解散した。
報告者 國松善次