「ささご会」会員の旅
始めに「ささご会」の由来について紹介
昭和25年に、ユニークな3年制の県立農業短大が草津市に創立され、私も昭和30年に入学した。其の3年の間に育んで来た絆と友情を、卒業生33 人で同期会をつくり、毎年1回、親睦の場を持とうと云うことで、其の名称について恩師、兼松四郎先生に相談した。その結果、昭和33年卒業だから「ささご 会」とするのが宜しかろうとなりました。卒業後は、途中転校、退学された仲間にも会員として呼び掛け、70歳余に至る今日まで同期会を続けています。
其の間、神戸淡路大震災時、小学校の校長をしていた友人の勤務中の急死を悔やみ、寄附を募り現地まで代表4人が出掛けたことが昨日の如く思い出されます。
今回、水野公雄・国松清太郎・高橋秀雄3氏のお世話で11月25・26日に亘り伊藤温泉聚楽で、旧交を温め、翌日は、城崎海岸・桜の里・大宝山に登り、遠景を楽しみました。
其の旅の間、話題になった事を少し申し添えれば、入学後4年制昇格運動や、入学1年目に起きた農大廃学問題で、全学学生が一丸となって署名活動 し、当時の知事の処へ直接訪ね署名簿を渡し、反対を申し入れたこと。学生寮での生活、仲間との貧乏旅行で社会での見聞を広めたこと等。又、70歳台にして 現役で活躍している仲間は、いまだ母校に対する愛着と誇りを失っておりません。
末筆になりましたが、今後とも緒に就いた「湖風会」が、益々発展していくことを祈念しております。 農業部農学科33年卒 藤本 健一