2010
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「日高先生に花火を贈る会」に参加して
湖風会会員の皆様、平素は何かと同窓会の為に、ご尽力有難うございます。
先日の6月19日(土)県立大学交流センターに於いて、昨年11月14日後逝去された初代学長、日高敏隆先生を偲び「日高先生に花火を贈る会」が開催されました。当会として会長 種橋清一、役員 大森晢夫、会計 篠田守が、出席させて頂きました。
当日は、先生の発刊された書籍多数の展示会も同時に開催され、200名弱の皆様の出席がありました。以下はその日の式次第です。
17:00 【写真で綴る日高先生のあゆみ】
語り 上田洋平 (滋賀県立大学一期生)
17:30 【シンポジウム】 「人が集う場をつくる ‒ 日高先生の歩み方 ‒ 」
ご挨拶 曽我直弘 (滋賀県立大学学長)
司会 柴田いづみ (滋賀県立大学教授)
パネリスト
浅野令子 (淡海ネットワークセンター事務局長)
杉原正樹 (彦根青年会議所OB)
村上 悟 (滋賀県立大学一期生)
細馬宏通 (滋賀県立大学教授)
18:30 【懇親会】 交流センター・ホワイエにて
20:00 【花火打ち上げ】
西谷智行 (花火師 / 滋賀県立大学一期生)
大輪の花火が、小雨降る中、見事に花を咲かせ、改めて日高先生のご冥福を参加者の皆様と共に、お祈りしました。
最後に、世界に日本に活躍された日高先生の著書「世界を、こんなふうに見てごらん」を御紹介し、ペンを置きます。 篠田 守
『世界を、こんなふうに見てごらん。』
いきものとおしゃべりするには、観察するのがいちばんだ。
子どものころ、ぼくは、虫と話がしたかった。
おまえどこに行くの。何を探しているの。
虫は答えないけれど、いっしょうけんめい歩いていって、
その先の葉っぱを食べはじめた。
そう、おまえ、これが食べたかったの。
言葉の代わりに、見て気がついていくことで、
その虫の気持ちがわかる気がした。
するとかわいくなる。うれしくなる。
それが、ぼくの、いきものを見つめる原点だ。
どうやって生きているのかを知りたいのだ。
おまえ、こんなことしているの。
そうなの、こういうふうに生きているの。
その物語がわかれば、すごく親しくなれる。
みな、ようよう今の環境に適応して生きている。
生きることへの深い共感は、そうやって生まれてくる。
世界を、こんなふうに見てごらん。
この本を、これからの少年少女と大人に贈る。
人間や動物を見るときのぼくなりのヒントをまとめたものだ。
生きているとはどういうことか、
豊かな見方をするといいと思う。
『世界を、こんなふうに見てごらん』2010年、集英社 まえがきより
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